ThinkPad X395の内蔵キーボードを自力で交換、手順や保証に関しての情報もアリ
ThinkPad X395が到着して早々、キーボードの違和感を薄々気づいていながら騙し騙し使っていましたが、やはり気になるということでLenovoスマートセンターに相談。
初期不良でキーボードをリペアセンターにて修理していただく流れになったのですが、今後自分で保守することも考えCRU(Customer Replaceable Unit)扱いで手配していただくことになりました。
CRU部品が翌日に到着して感動を覚えたのは内緒。
まえおき
この情報は、あらゆる人に当てはまるわけではない「1つのケース」としてお考えいただければ幸いです。
自分で交換(修理)しても保証は有効なのか
ThinkPadに延長保証やADP(アクシデント ダメージ プロテクション)を付けている場合、ここが気になるところ。
結論から言うと、「部品交換についての破損などがない場合、保証期間内であれば保証に準じた対応となります」とのことです。
もちろん、部品交換作業に伴う
- 二次不具合
- 故障
- 怪我等
に関して一切補償できないという条件付きですが、ThinkPadの強みである「ハードウェア保守マニュアル」や各パーツの「取り付け、取り外し動画」なども公開されており、細かい作業が得意な方は余裕で行える作業だと思います。
キーボードの交換
用意するもの
- 一般的な精密プラスドライバー
- 専用の治具(後で触れます)
- 分解ツールのピックやヘラ、スパッジャーなど
専用の治具について
実はX395にはキーボードを取り外すための治具(部品番号: 01LX856)が存在します。
無くても分解ツールのピックやヘラで代用可能ですが、専用に作られていることもあり、非常に使い勝手が良いです。
交換方法
公式のマニュアルでは分かりづらい部分もあるため、参考になれば幸いです。
内蔵バッテリの無効化
念のためやっておきましょう。
こちらのページを参考に行ってください。 ijilab.hatenablog.com
3ボタン(実際は2ボタン)の取り外し
ここで、先ほど説明した専用の治具を使用します。
専用の治具の側面が飛び出ている側を右にしてタッチパッドと3ボタンの間に差し込みます。 手前へ倒します。 2ボタンが外れました。
キーボードの取り外し
2ボタンを取り外したところに見える、赤い〇で囲った2つの精密ネジを外します。
専用の治具を上下逆さまにし、赤い逆T字の穴へ差し込みます。
奥へ倒すことでキーボードがスライドし、外れます。
キーボードを奥までスライドし切ったら、キーボードの手前をパームレストより上へ優しく持ち上げて手前へスライドし、奥から手前へひっくり返すような形にします。
※この時フレキシブルケーブルが断線しないように、注意して慎重に作業を行ってください。
フレキシブルケーブルを固定するツメを立てて解除したら、フレキシブルケーブルを引き抜いてください。
あとは逆の手順で戻す
取り外し時と異なる点としては
以上の点に注意して戻してください。
内蔵バッテリの無効化をしたので起動するには電源に接続してください
お疲れ様でした!
ThinkPad X395向け各種情報URL
「ハードウェア保守マニュアル」と各パーツの「取り付け、取り外し動画」が公開されているページです。 support.lenovo.com
純正部品の検索が可能です。パーツがマルチベンダか、CRUとして取り扱い可能か、代替部品は存在するかなどの情報が分かるページです。 support.lenovo.com
Think製品の修理や技術サポートを受付されている窓口のページです。 support.lenovo.com
ThinkPad X395のご購入はこちらから可能です。
あとがき
丁寧に手順を説明すると、言語化と写真による説明にかなり時間がかかってしまうことが分かりました。
個人的に保守マニュアルは、作業を行う際のポイントを書いてくれずほとんどが図による説明です(IKEAの説明書みたい)
私が実際に作業して、気づいたポイントを書いたつもりなので誰かの役に立ってくれれば、これ以上嬉しいことはありません。
それではまた次回(´・_・`)